昨年末にPAT-Transerを購入して、実践導入するために準備をしていました。
やっと最低限の準備が整ったので、いよいよPAT-Transerを使って対訳を取り、実践投入のデモを行っていきたいと思います。
PAT-Transerとは?
PAT-Transerの基本情報
PAT-Transerとは、クロスランゲージが販売する特許専用の自動翻訳ソフトです。英語→日本語、日本語→英語のどちらにも対応しています。
なかなか買うのに勇気のいる値段でしたが、準備を進めるにつれて「使えそう」という期待が高まり、ワクワクしてきました。
ちなみに、公式サイトにも「特許専用」とありますが、特許文書以外にももちろん使用できます。
私が購入したのはダウンロード版。
PAT-Transerについて情報収集する前は、「機械翻訳」ということでGoogle翻訳などに近いのかな…と思っていましたが、全然違いました。どちらかというとTradosに近い印象です。
Tradosもたくさんの機能を搭載していますが、PAT-Transerはそれにも勝る多機能ぷりっぽいです。
Tradosとの共通点
- クラウドベースでないこと
- 翻訳メモリ
- 用語集
PAT-Transerはクラウドベースではありません。今流行りのAI翻訳や一部CATツールはクラウドベースのものもありますが、PAT-Transerはダウンロードしてインターネットとは接続せずに使用するものです。(だから情報漏洩を心配する企業から支持されている、と営業の方は言っていました)
翻訳メモリと用語集は、TradosとPAT-Transerで共通のものを使用できます。多少データの加工が必要になってきますが…。
Tradosとの違い
- 機械翻訳機能
- 多分野の辞書を搭載している
- 動きが軽い。エラーが起きづらい(今のところ)
- 英訳に向いていそう(「日⇒英⇒日 確認翻訳モード」を搭載)
2.については機械、化学、自動車はもちろん、エンタメや法律まで幅広い専門辞書が搭載され、おトク感満載です。原文に合わせて10個まで辞書を選択可能。Logophileで使用している手持ち辞書のデータをPAT-Transerに入れることもできます。
4.につてはまだ英訳をやっていないので何とも言えませんが、期待大です。
準備編① マニュアルなど
最初の準備としてやったことは、
- 関連動画視聴
- ユーザーズガイドを読む
- クロスランゲージ ブログ(サポート)を読む
です。
ユーザーズガイドはボリュームがすごいので時間かかっちゃいました。
見よ! このボリューム! 2センチはありそうです。

だいたいの概要と機能を把握した上で、「翻訳メモリ」と「用語集」はTradosから移動させなければならないことが分かりました。
その他にも「フレーズ指定」が使えそうですが、これはまだ理解が浅いので実際に対訳を取りながら理解していこうと思います。
準備編② 翻訳メモリ(TM)
TradosのTMをエクスポートして、PAT-Transerにインポートするのはすんなりできました。
データが多いと時間かかっちゃいますが。


準備編③ 用語集
最初Tradosの用語集をCSVでエクスポートする方法が分からず(ユーザーズガイドに載ってない)、検索したりいろいろ試したのですが…
クロスランゲージのブログでその方法が紹介されていました。「Glossary Converter」を使用する方法です。
ただ用語集データを加工する手間が発生するので、ちょっとメンドクサイです。
1用語につき複数の訳語を登録できるTradosと違い、PAT-Transerは1用語に対応するのが1訳語だけなので、そこを修正しないといけません。
まとめ
最低限の準備が整ったので、これからすでに勉強した分野の明細書を使って対訳を取ってみようと思います。
まだ使用していないので何とも言えませんが、Trados + 秀丸で一から訳すよりは、かなりの処理速度UPを期待できそうです。
その記事はまた後日…。
私もPatTranserの導入を迷っているところなので、非常に参考になります!
確かに、なかなか勇気がいるお値段ですよね・・・笑
使ってみた編も楽しみにしています!
妊娠中とのこと、無理せずにお過ごしください♪
黒豆納豆さん、コメントありがとうございます!
「使ってみた編」、着々と進めてますよ。
けっこう、訳文作成の時間は短縮できるんじゃないかなと思ってます。
ところで保育園内定おめでとうございます!
引っ越し準備も進んでいるとのこと、いよいよですね。